狂人作家         黒田幻の日記

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近況

 近所のお年寄りの介護、おむつとか衣服の着せ替え、洗濯は完全にヘルパーさんがやってくれる事になり、すごく楽。

 私の役目は、お弁当と、その都度必要な生活用品を買ってくるだけになった。

 で、つくづくヘルパーさんのお仕事は大変だなと思う。

 全体的に介護職が賃上げされれば良いと思う。

 

 お弁当を買ってきて、TVを見ながら一緒に食べるのが日課になっている。

 で、そのお年寄りは、感情労働的には、全くしんどい所の無い人である。

 延々愚痴を言うとか、上から目線の説教をするとか、そういう事のない方だ。

 自分の母親のように、ニュースとか見ると必ず意見が反対なので、一緒にいると妙な緊張感がある、というのもない。

 だから、極めて楽なはずなのだが、基本、私は一人でいるのに慣れているせいか、毎日というのが、ちょっと疲れてもきている。

 これが、週2~3日のペースだったら楽なのにな。

 

 介護認定が今日降りたので、これからは宅配弁当も割引で頼める。

 しかし、その方はいわゆるお年寄り向けの宅配弁当、味付けも薄くて野菜が多くあっさりしたのがあまり好みではないらしい。

 しかし、毎食スーパーの弁当とパン(これもあっさりしたパンを買って来るといつまでも食べず、菓子パンや総菜パンなどが好み)では、身体に良くないので、朝はパン、昼は宅配弁当、夜はスーパーの弁当にしたらどうかと、以前から私が提案していた。

 好みでないのに、昼も夜もだとさすがに可哀そうだ。

 買って来る弁当が夜の分だけなら、2、3個買って来れば週2、3回顔を出せば足りる。

 その方は、毎日家にいてTVを見るしかないので、私が来ると「もうちょっと見てったら」と引き留めようとする。

 ヘルパーさんは忙しいので引き留められない、というのはわかっているようだ。

 

 この状況で、私が来る日が減ったら、きっとさびしいんだろうな、と思う。

 まだ今より歩ける状況だった頃(転んでから数センチづつしか歩けなくなったらしい)、行きつけのファミレス(おじいちゃん仲間がたむろする)があったり、スーパーのレジの人とも仲良しだったり、顔見知りのマスターのいるコーヒー屋に行ってたりしたそうだが、今は家から出なくなってそういう交流が無い。

 車椅子に抵抗の無い方だったら、コーヒー屋位は顔を見せに行けるのだが、どうしても近所の人に車椅子姿を見られるのは嫌だと言う。

 まぁ、これからデイケアとか通えるようになって、顔見知りの人が出来たらいいのかもしれない。