狂人作家         黒田幻の日記

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都知事選

 宇都宮さんが降りて1週間。

 ショックだったけれど、とにかく今回は鳥越さんに入れようと思う。

 なかなか気持ちの切り替えがすぐできたわけではない。

 なんで、政策を何年も練りに練ってきた宇都宮さんが降りて、「政策はこれから」と言っていた鳥越さんに一本化しなければならないのか、すっきりしなかった。

 だが、鳥越さん個人に対して反感を持つ人もいるようなのだが、それもちょっと違うと思った。

 あくまで鳥越さんは「是非に」と担ぎ出されたようで、問題は、市民連合や野党側の中に、何かはわからないが、確実に、宇都宮さんが都知事になっては都合が悪い理由が存在するらしい事だ。

 

 この間の動きは、宇都宮さんの方は、野党側が誰を出すか様子を伺い、出馬宣言を、これ以上遅らせたら諸々の準備ができない、というぎりぎりまで待った。

 それとほぼ同じタイミングで石田さんが出馬する、という話が。

 宇都宮さん側が石田さんと話をしたいと日程を調整していたら、いつの間にか古賀さんになった。

 再度、古賀さんに話し合いの要請をし、たぶん平行して、選対が、宇都宮さんに一本化できないか、野党4党や市民連合に働きかけていたようなのだが、いづれも答えは、「中心部が決める事なのでいかんともする事ができない」というような返事だったらしい。

電話に対応した人は、「私も、宇都宮さんがいいと思うのだけれど」と言った人も少なくなかったという。

 で、古賀さんが語ったところによると、古賀さんが「鳥越さんが出馬の意向があるらしい」と言った途端、野党側は、猛スピードで鳥越さんへのコンタクトを開始し、岡田さんが鳥越さんに「是非出て欲しい」と要請したそうだ。

 

 私が単に宇都宮さんのファンだというひいき目を除いても、前回は次点だった人。知名度だって、都民からの信頼だってある。

 連合側、野党側が最後まで宇都宮さんを無視して、他の候補者探しに必死になっていたのは、どう考えても不自然だ。

 市民連合のHPへの書き込みを見ても、連合の個々の人には、「宇都宮さん」を推す書き込みが見られた。

 

 都合の悪い何かとは何か?

 脱原発を本気でやられては困るのだろうと憶測する人もいれば、その他諸々の既得権益と言う人もいて、私も実態は掴めていないのだが。

 だが、ここら辺を抑えておかないと、これから先、宇都宮さんを応援する一市民としては、また同じ事になると思った。

 

 宇都宮さんは、これからもずっと運動は続けて行くので、応援する側としては、そこら辺の知識と、どう対処していくかの能力が必要になると思う。

 

 今まで、私は議論とかは苦手で、複雑な政治の事情にも疎く、チラシ配りとか、自分のできる事で役に立てればいいと思いがちだったが、今回の一連の出来事で、もっと情報を仕入れて戦略的に物事を考えられる人間にならないと、応援すらできないのだという事を思い知らされた。

 

 

 

都知事選

民進党が、石田さんを担ぎ上げたり、古賀さんを担ぎ上げたり、そして一日もしないうちに鳥越さんにしたりして、バタバタしている。

宇都宮さんの陣営もそうだが、石田さんや古賀さんも大変だろう。

 

今日、宇都宮さんが希望した話し合いで、鳥越さんと、たぶんどちらかが降りて応援に回る事になると思う。

 

昨日今日とチラシを配りながら、複雑だった。

休みを取ってまでまいたチラシが無駄になるかも、という事はどうでもいい。

個人的に宇都宮さんを応援したくて、自分にできる事を着々としたまで。

自分は宇都宮さんファンなので、宇都宮さんが降りたらさびしいけど。

でも、都知事選ではなんとか野党側の人を当選させなければ、ヤバい事になる。

参院選、都知事選、自分のライブ、なんだか忙しい

 土曜出勤の日もあるが、今日は休みなので、参院選期日前投票に行って来た。

 明日は、夕方からDTMレッスンがあり、その前に都知事選のチラシが届く。

 

 宇都宮健児さんが、都知事選に出馬するので、月~水まで職場にも休みを届け出て、朝から晩までチラシ配りをするのだ。

 今回は、石田純一さんが野党統一候補になるのではという話もあるが、石田さんは出馬する決意もあるが、他の方が統一候補になれば降りる可能性もあるという。

 石田さん、なかなか立派な方だと思う。

 だが、政策の充実度でいったら、宇都宮さんの右に出る人はいないと思う。

 なんとか、勝たせたい人だ。

 本当は、14日もポスター貼りをしたかったのだが、4日間はダメだと、休みを受理されなかった。

 

 18日、海の日にライブが決まっているのだが、参院選と都知事選に挟まれていて落ち着かない。

 吉祥寺のクレッシェンドという所でやるのだが、まだスタート時間、出順も決まっていない。

 

 写真は、知り合いの人が、私のイラストを元にバッジを作ったもの。

 「都政地蔵」というアイディアは、その人が出して、私がイラストを描いた。

 あと、以前UPした宇都宮さんのイラストをカラーにして、それをバッジにしたのもあるのだが、今私の手元には無いので、カラー版の原画をUPした。

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日本会議が推奨する家族観が気持ち悪い

 表向きには、「仲の良い家族」というイメージを持ってくるが、やりたい事は「家父長制」に戻す、そういう事である。

 私にとっては、家父長制は、女子供の人権の無い、DVや虐待の温床にしか思えない。

 

 以下は、私のごく個人的な体験であるが、何かしらこの中には、普遍的な事柄も含んでいると思うので、あえて書こうと思う。

 

 以前このブログでも書いたが、私の母の両親(私の祖父母)はDV夫婦であった。

 母は、幼い頃からその影響で精神不安定になり、宗教に救いを求めた。

 しかし、それが、谷口正春(初代教祖)時代の「生長の家」であった。

 

 ここで、知っておられる方にはくどいが、知らない方のために説明を付け加えておくと、

現在の「生長の家」は三代目教祖率いる、エコロジー脱原発を掲げる宗教で、初代教祖からの極右路線をそのまま継承する幹部を首にしたり、またそうした人々(極右路線)の方から反発して出て行ったりして、お家騒動になっているらしい。

 最近、宗教法人生長の家」では、声明を出し、原発を推進する自公は支持しない、野党統一候補を支持する、また一部の元信者が、日本会議に関係している事を遺憾に思う、と述べた。

 詳しくは菅野完著「日本会議の研究」を読んでいただくとわかるが、安倍政権下の大臣職の大半が加入している「日本会議」、日本会議とほぼ同一の組織「日本青年協議会」、そしてこの二つとほぼ同じ主張をしている「日本政策研究センター」は、いづれも、初代教祖の思想を引き継ぐ元生長の家の人達が作った組織である。

 

そして、その思想の特徴は、ピラミッド型の構造を好み、天皇を頂点として、全ての組織、家族の内部でも強固な上下関係を築く事を良しとしている。

 こうした事を好む性質から、安倍政権が貧富の差を拡大し、軍事に力を入れる事は、社会全体のピラミッド構造化と親和性があるとも言えるのではないか。

 

 子供の頃からずっと聞かされてきた、私の母の口癖は、ほぼ日本会議系の自民党の幹部が口にする事と一緒だった。

 「個人主義は諸悪の根源」

 「みんなが好き勝手な事をしているから、社会が悪くなる。がん細胞と一緒。それぞれが分相応の役割を果たし、歯車の一つとして機能すれば、国や社会全体が良くなる」

 

 他に、例を挙げると切りがないので止めておくが、ようするに、家族、会社、学校、全てがピラミッド型にきちんと上下関係があり、その一番上に天皇があるのが理想の国、という事だ。

 

 私は、今の天皇皇后は平和主義者なので好きだが、母がこうした事を言い出す度に、何とも形容しがたい嫌悪を感じていた。

 

 これも、以前のブログに書いたが、母は自分の両親のDVの影響で男性不信や嫌悪がものすごく、それを父にも投影していた。

 私達姉妹は、物心つかないうちから、

「お父さんとセックスするのが嫌だ、お父さんには性欲だけで愛情が無い」

「お父さんの事、尊敬したいけれど、どうしてもできないのよ。」

とグチを聞かされ続け、その上で

「女は男に従うのが良い」

「お嫁さんの衣装はね、和装でも角隠しといって、女の人は強くあってはいけないとされているし、洋装でも、純白のウェディングを着るのは、何でもあなたの色に染まります、という意味で、世界各国で妻は夫を立てる事が良いのよ」

と言われ続けた。

 

私は、今でも自分が結婚するとかあり得ない、という強固な嫌悪感がある。

同時に、自分が女である事が嫌でたまらない。

自分の事を女として意識してくる男はことごとく気色悪いし、意識される自分も気持ち悪い。

それに、男女の差異に関する話題を耳にしただけでも気分が悪くなり、そういう日は一日不愉快になる。

 

私は、両親のDVを目撃し続けた母が、何故素直にウーマンリブフェミニズムの方向へ行かず、よりによって男尊女卑の宗教(母によると、卑しんでいる訳ではなく、従順な女は美しい、という事なのだそうだが)に走ったのか理解に苦しんだが、たぶん、理由はこうだと思う。

母は、昔から人前に出ると緊張して、今でいうパニック障害みたいな症状があった。

それ故、経済的な自立が難しかった。(ただでさえ、女性が自立できるのは難しい時代だったし)

専業主婦をやるしか選択の道の無い母が、自分を肯定してくれると思ったのは、ウーマンリブフェミニズムではなく、専業主婦を肯定する封建的な宗教の方だったのではないか。

 

しかし、それでも、母の言動は常に矛盾に満ちていた。

私達子供には、

「親に感謝しろ」

「母の愛」「母の愛」としつこく言う割には、避妊をしない父にブチキレ、

「家畜じゃあるまいし、こんなに次から次へと産まされたんじゃたまらないわよ!」

と叫ぶなど、要するに、自己肯定感を得るために、宗教が勧める母性あふれる良妻賢母像に必死に同化しようとしながら、本心では決して夫も子供も愛してはいないのである。

 

 母に愛されない父は、一時期、谷口正春の「生長の家」を読んで、急にいばりだした。

 「俺は家長だぞ!」

 「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ!」

が毎日の口癖となった。

 この頃は、私は父の事が大嫌いだった。

 でも、力ではかなわないのでずっと我慢していた。

 我慢が限界に来ると、あらかじめ逃げる用意をしてから(靴を玄関に出しておく、玄関を開けておく、チャリを塀に立てかけておくなど)

 「馬鹿野郎~!死んじまえ!」と父に怒鳴り、一目散にチャリで逃げ出し、公園などで夜を明かしていた。

 

 父は、その後、穏やかで優しい性格に変わるのだが、この頃の体験は、私の性格を形づくる原点のようなものになっていると思う。

 

 母と家族、というテーマでは、他にも二つ、印象に残っている話がある。

 

 母が子供の頃、隣の家の男の子と仲良しだったが、ある日母がトイレにいくと、隣の家からその男の子の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。

 トイレの窓から覗くと、その子の母親が、その子を柱に縛り付け、物差しで何度も何度も殴っていた。

 別の日、母は橋の上でその子を見かけた。

 その子は、猫の首に縄をつけ、橋の上から何度も何度も猫を川に投げ落として遊んでいた。

 母は、声を掛けられず、黙って通り過ぎた。

 

 もう一つは、母の兄の話である。

 その兄は若い頃、病気で死んだと聞かされていたが、実は、ある日、祖父と口論になり、祖父に殴り殺されたというのだ。

 昔の時代だったから、今のように警察も、家庭の中で起こった不審死を詳しく調べる事はしなかったという。

 

 この二つの話や、自分自身の家族体験からいっても、私はピラミッド型の家族のあり方を良しとする家族観が大嫌いだ。

 

 自分の母親の、良妻賢母を装う欺瞞的な態度と共に、日本会議の推奨する「家族の絆」には、どうしても不信感を覚えてしまうのだ。

似顔絵ってむずかしい

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今、ある人に頼まれて、とある人(別の方)の似顔絵を描いている。

私が尊敬する人の一人で、偶然であるが、やはり尊敬している精神科の主治医の先生にも似ている。

二人とも共通しているのは、人柄が顔に出ていて、いい顔な所。

 

最近は、禿げたら終わりみたいな言い方や、女性に対しても劣化とか、年を取る事は男女どちらにとってもマイナスしかないみたいな言い方がよくされるが、禿げようが何だろうが、尊敬に値する生き方や心が顔ににじみ出ている人は魅力的である。

 

ちなみに、こちらが書きかけの似顔絵。

もっと、いいおじいちゃんって感じに老けさせて、という注文がついたが、物静かな中にも、はつらつとしたバイタリティーを感じさせる人なので、やみくもに老けさせても本人らしくなくなってしまう。

優しそうだけど、自信を感じさせる

知的だけど、親しみやすい

ここら辺をうまく表現できるにはさじ加減が難しい。

私にはまだまだだな、と思う。

 

ちなみに、すごくデフォルメして、でも似てる似顔絵を描ける人はすごいと思う。

 

 

 

「日本会議の研究」を読んで

 著者の菅野完さんの講演に行った事があるのだが、その時は明かされなかった、ヤバい事実が2点。

(たぶん、これらが日本会議側が扶桑社に差し止め要求をしている理由と思われる)

 

 一つには、日本会議と密接な関係にある「日本政策研究センター」のセミナーでの質疑応答で、

質問者「(略)緊急事態条項の追加などであれば合意も得やすいとは思う。しかし、我々は、もう何十年と、明治憲法復元のために運動してきたのだ。今日のこの内容の話を、周りの人間にどう説明すればよいのか?」

日本政策研究センター側の回答「もちろん、最終的な目標は明治憲法復元にある。しかし、いきなり合意を得ることは難しい。だから、合意を得やすい条項から憲法改正を積み重ねていくのだ」

という、やりとりがあったという。

 これは、現在自民公明を支持している人達の多くですら、まさかと思うのではないか。

 

 あと、もう一点は、あまり表に名前は出ないが、安東巌氏という人物が影の大ボスで、元「生長の家」の活動家。

 元が付くのは、現在の「生長の家」は、三代目教祖になってから、ナショナリズム路線からきっぱり転向。そこで、ナショナリズム路線の初代教祖の教えを引き継いだのが「谷口雅春先生を学ぶ会」。この「生長の家原理主義ともいうべき団体が、事実上、日本会議日本青年協議会日本政策研究センターなどの母体となり、安倍政権を支えているのである。

 なお、この安東巌氏の罠に嵌められて、70年代安保闘争の時代に、「生長の家」を追われたのが、現在「一水会」の代表である鈴木邦夫氏である。

 

 安倍政権を支えているのは、「明治憲法復元」の為に何十年も地道に活動をしてきた人々なのである!

 

 一刻も早く終わらせなくては危険な政権なのだ。